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ガウディとサグラダファミリア展

東京国立近代美術館で開催された

ガウディとサグラダファミリア展に行ってきました。

コロナ禍で東京に行かなくなり

美術展に行くのも久しぶりでした。

今回は私が尊敬する彫刻家、外尾悦郎氏

の作品が展示されるという事で出かけることにしました。

 

今回、外尾氏が制作した教会の入り口にある

生誕のファザードの彫刻が展示されていました。

キリストの誕生のシーンが表現されています。

これらは石膏模型として制作されて

実際にファザードに置かれていた彫刻です。

 

生誕のファザードは

サグラダファミリアの入り口で

最も目立つ部分といえます。

ガウディが生前に制作していましたが、外尾氏はさらに

17年かけて彫像を制作して完成しました。

このファザードは世界遺産に登録されています。

 

外尾悦郎氏は1978年にスペイン、バルセロナで

立ち寄ったサグラダファミリアの彫刻を始めることになり

その後現在まで45年現場に携わっています。

以前、ネスカフェのCMに出演していたので

ご存じの方も多いかと思います。

 

ガウディが残した設計図などは多くが

内戦等で焼失したため少なく、

外尾氏は多くの彫刻や装飾を、

ガウディの心を想い、悩みながら制作しています。

現在では主任彫刻家として、スペイン人以上に

ガウディを理解している日本人です。

スペインで最も有名な教会に、誰よりも長く制作に関わっている

唯一の日本人彫刻家を誇りに思います。

この写真は私が26年前の1997年に

サグラダファミリアを訪れた時の写真です。

このころは教会の完成までにこの先

100年近くかかるといわれていました。

その後は新しい工法で工事が進み

現在の写真と比べるとかなり工事が進んだ事がわかります。

2026年には完成予定となっています。

完成すれば世界で最も注目される教会となり

多くの観光客が訪れる事でしょう。

いつか再びバルセロナに行き、

本物を見たいと思います。

 

家部