念願だった長谷川 等伯の作品を見に
上野の国立博物館に行きました。
昨年の秋に、はにわ展を見に来た時は
大変混雑していましたが、
1月は空いていました。
国立博物館で展示される国宝は
入れ替えされています。
前回はにわ展で来た時に、
等伯の作品展示を知り見に行きました。
私は、安部 龍太郎の直木賞受賞作「等伯」で
長谷川 等伯を知りました。
等伯は能登の七尾出身で安土桃山時代に
狩野派の巨匠たちと並ぶの異色の絵師です。
今回展示されていた松林図屏風は
等伯の代表作で国宝に指定されています。
小説では秀吉からの依頼で
描いたとされていますが、
真相は分かっていません.
息子の久蔵を亡くした悲しみから
生まれたとも言われています。
実際この作品を見ると本当に静寂の霧のなかから
浮かび上がる木々を見ているようです。
小説でもこの作品を披露する場面は
息を吞むハイライトとなっています。
じっと見入ってしまいました。
この作品は印象派の巨匠たちに
ぜひ見てもらいたかったと思います。
約300年後の第一回印象派展に出しても
おかしくなかったかもしれません。
奥の平成館には
古代の発掘物が展示されています。
前回気づきましたが、
なんと鶴ヶ島で出土した
1万8千年前の石器が
旧石器時代を代表して展示されています。
現在カインズホームがある付近の
遺跡からは多くの石器が出土していて
埼玉県民俗博物館でも
これらの石器が展示されています。
きっと古代からこのあたりは
住みやすかったのでしょう。
2万年近く前から人々が暮らしていた
鶴ヶ島により愛着がわきました。