昨日、久しぶりにヘアショーに行きました。
美容師以外の方はあまり観る機会がないと思いますが、
有名な美容師やサロンは、
時々ヘアーショーでその技術や
ヘアスタイルを発表しています。
今回は、ニューヨークで大活躍している
山根 英治氏のヘアーショーで、
以前シルク・ドュ・ソレイユの公演がおこなわれた
舞浜アンフィシアターで行われました。
当日二千人近く収容できる
大きなホールはほぼ満席でした。
山根 英治氏は、22歳でアメリカへ渡り、
その後ドライカットで有名なニューヨーク
にあるジョンサハグのサロンで、
修行をつんでナンバー2まで
上りつめました。
ジョンサハグ氏が亡くなってからは、
ニューヨーク マジソンアヴェニューの
一等地に、自分のサロン
EIJIをオープンして、
当時カット料金が$400(約4万円)
というニューヨークでも高額なトップサロン
の仲間入りをはたしました。
ジョン サハグ氏が考案した
ドライカットは、
乾いた状態の髪を手でつまみながら
少しずつカットする方法です。
そのルーツは有名なフランス人美容師
マニアティス氏のエフィラージュカット
というカット技法です。
かつて若き日のジョン サハグが、
マニアティスのカットを見て
技術を磨き、ニューヨークで大成功をおさめました。
山根 英治氏は、そのカット技法の正統な後継者として、
多くの著名人やセレブたちを顧客にもつ、
ニューヨークで最も成功している
日本人美容師です。
私は以前都内のサロンで、マニアティスのもとで働いていた
カナダ人美容師と働いていた事があります。
彼のカットは、マニアティスのカットを
直接見て学んだドライカットで、
今までに見たことの無い技術でした。
その技術は、以前ヘアーティップスでも紹介した
世界標準ともいえるヴィダル サスーンの
カットとは、まったく違うものだったので、
当時の私も大変影響を受けました。
今回のヘアーショーでニューヨークの
ドライカットを見ましたが、
とても似ていたので当時を懐かしく
思い出しました。
今回のショーでは技術も
すばらしいものでしたが、
山根氏の仕事に対する情熱に
心を動かされました。
働く環境や場所は違っても
お客様に対する心は同じです、
私も向上心を忘れずに仕事をしたいと
思いました。
家部