青空の休日、上野へでかけました。
上野公園に行くと上野の森美術館では進撃の巨人展の
長蛇の列ができていました、すごい人気です。
私はそちらには行かず、東京都美術館へ、、、
今開催中の、ウフィツィ美術館展を観に行きました。
東京都美術館はしばらく改築の工事をしていて
改築後初めて訪れました。
今回の展覧会は、イタリアルネッサンスの代表的な
画家ボッティチェリの絵画など多くのすばらしい
ルネッサンス絵画が展示されていました。
ボッティチェリの傑作《パラスとケンタウロス》は、
今回の展覧会でも一番の有名な作品です。
等身大に描かれた女神バラスはとても美しく、
見る人を魅了していました。
ウフィツィ美術館といえば、イタリアのフィレンツェを訪れる観光客が
必ず立ち寄る有名な美術館です。そこには15世紀からの
イタリアルネッサンスを代表する名画たちが数多く所蔵されています。
私も以前ヨーロッパを一人旅で回っていた時に、おとずれた事があります。
その時は、館内の人もまばらでボッティチェリの傑作たちを
こころゆくまで眺めていました。
美術展の後はイタリアで出会った友人の
設計事務所を訪ねました。
彼の事務所は、上野公園から東京芸術大学をぬけて
古い町並みが残る谷中にあります。
行く途中、芸大内の銀杏がきれいに紅葉していました。
事務所の近くにはレトロな喫茶店があり
行列ができていました。
友人の設計事務所は、奥さんと2人でやっています。
フェイスの建物と内装を設計してもらいました。
彼との出会いは、フィレンツェから美しい中世の古都
シエナに着いて私が安い宿をさがしていた時の事です。
私がシエナの観光案内所で教えてもらったホテルに行くと、
なにやら日本人と宿の主人がやりとりをしていました。
聞くとこの日は大きな部屋しか空いておらず、一人旅を
していた彼が値段の交渉をしているようでした。
そこへ私が現れて、一緒に泊まればおたがい安くなるので
同じ部屋に泊まる事にしました。
彼は私と同じ年齢で、建築の勉強の為、一人でヨーロッパを
旅していました。
その後、帰国してから再会して店の設計をお願いしました。
独立前に彼が勤めていた建築事務所の先生は、
戦後日本を代表する建築家、前川 國男氏の事務所で仕事をしていたそうです。
前川 國男氏は、建築家ならだれでもあこがれる
近代建築の巨匠 ル・コルビジェに師事していました。
(コルビジェは上野にあるもう一つの美術館、国立西洋美術館を設計しています。)
この日でかけた東京都美術館は前川 國男氏の設計で先生もその
仕事に携わっていたので工事中に見学させてもらったそうです。
いわば友人はコルビジェのひ孫弟子ということになり、
フェイスの設計にも建築の偉人たちの影響を感じます。
この日はイタリアつながりで2つの再会がありました。
またイタリアに行きたくなりました。
家部 誠一