お花見を予定していた休日でしたが、
あいにく雨の天気でした。
川崎市の生田緑地は桜の名所ですが、
桜の花も散り、雨の広場には誰もいません。
こんな日は、美術館がいいと思い園内の岡本太郎美術館に行きました。
岡本太郎氏は、戦後の日本を代表する現代芸術の巨匠です。
20代の頃にパリでピカソの作品に出合い、強い衝撃を受けて
自分のスタイルで作品を制作していきました。
生前はよくTVに出演していて、一般的には変なオジサンといった
イメージが強いと思います。
マクセルのビデオテープのCMでのセリフ、
「芸術は爆発だ!」
は彼の有名な言葉のひとつで、
1981年の流行語大賞にも選ばれています。
当時の子供たちはよくマネをしてして遊んでいました。
ある年代以上の方は皆ご存知だと思います。
これらの椅子の作品は自由に座れます。
生前、作品をガラスケースの中にいれられる事を
嫌った岡本氏らしい展示物です。
岡本氏の代表作「太陽の塔」の模型と等身大の写真です。
太陽の塔は、1970年に大阪で開催された日本万国博覧会の会場に
作られた高さ70mの巨大な作品です。
岡本氏は生前、自分がお笑いタレントにマネされる事を
むしろ喜んでいたユーモアのある人でしたが、
芸術に対する情熱はすさまじく、
まさしく自分の表現を爆発させた偉大なアーティストでした。
その積極的な人生に共感させられました。
会場では岡本氏の作品以外にも
岡本太郎現代芸術賞展が開催されていて、
おかしな作品がたくさんありました。
こちらは特別賞の作品で、カラフルな毛布でつくられた霊柩車です。
生前の岡本氏が見たらきっと喜ぶでしょう。
家部