市販のカラー剤のなかでも、泡のカラーは簡単に染められるという
イメージがあり人気があります。
しかし泡カラーを使用している方からは、髪の痛みがひどくなった
という声を耳にします。
市販のカラー剤と、プロが使うサロン用カラー剤の違いは
ヘアーティップス記事 「サロンカラーとホームカラーの違いは?」
の中で書きましたが、はたして泡カラーは特に
髪によくないのでしょうか?
数年前に、泡カラーが市販されてからCMの効果もあり瞬く間に
人気となりました。
その頃からホームカラーをしている当店のお客様で、髪が以前より
とても痛む方が増えてきました、聞いてみるとそれらのお客様たちは
皆、泡カラーを使っていたのです。
特にパーマをかけているお客様は、
パーマがきれいにかからなくなっていきました。
よく泡カラーのCMでは、泡を全体につけてシャンプーをするように
染めていますが、その染め方が原因のようでした。
人気の泡カラーですが、実はある美容メーカーが20年以上前に
サロン用カラーとして売り出していました。
当時、サロンで泡カラーを使っていた時はまだおしゃれ染めでカラーを
する人が少なく、はじめてのヘアカラーのお客様に
泡カラーを使っていました。
泡カラーは、ロングヘアーでも全体につけやすく、初めてカラーを
する方が毛先まで染める時は使いやすいカラー剤でした。
そのうちにカラーをする方が増えて、根元の伸びた分を染めるリタッチの
カラーリングが増えると、リタッチに不向きな泡カラーは
あまり使われなくなっていきました。
市販の泡カラーも、初めてヘアカラーをする場合はまだいいのですが、
伸びた根元だけ染めようとしても、毛先の方に余計にカラーが
ついてしまい、カラーを繰り返すとさらに髪が痛んでしまいます。
当店で白髪のカラーをされている方でも、白髪が多いと根元がすぐに
気になってしまい、次回来店前にご自分でカラーをしている
お客様がいらっしゃいます。
そのようなお客様には、従来のクリーム状のヘアカラーを
顔周りや分け目に、なるべく伸びた分だけカラー剤を
つけていただくようお願いしています。
また泡のカラー剤は粘りが少なく、カラー剤から白髪が浮きやすいので、
白髪の染まりがよくないようです。
初めてカラーをする方や、時々しか染めない方以外は、泡カラーは
避けた方がいいでしょう。
使い続けると、本当に髪が痛みます。