皆さんのなかには、クセ毛に悩まされている方も多いと思いますが、はたして直毛と何が違うのでしょうか?
まず、クセ毛を顕微鏡で見てみると髪の毛の断面がきれいな円ではなく、楕円や少しいびつな形をしていて髪がねじれている事が多いようです。
クセ毛が痛んでもいないのにツヤがないのは、このように髪の表面がなめらからかではない為なのです。
また髪の内部には水分となじみやすい部分と、はじきやすい部分があります。直毛の髪はそれぞれが均等に混ざり合っていますが、
クセ毛は均等でないので水分をよく吸う部分と吸わない部分では、濡れた時に水分を吸ったときの髪の伸び具合が違うので
うねってしまいます。
その為、クセ毛の方は冬の乾燥した時より雨の日や、じめじめした湿気のある時のほうがクセが気になりやすくなります。
人々を悩ませているクセ毛ですが、アフリカなどの日光が強い地域に住む黒人等は特に強いクセ毛です。
これは人類の長い進化の過程で、頭部を強い日光や熱から守るために、熱がこもりにくいクセ毛の形状になったと考えられています。
クセ毛は優性遺伝なので遺伝しやすく、たいがいクセ毛の方は親もクセ毛の場合が多いようです。それでも時々両親とも直毛の方や、
少しずつクセ毛に変化したり、その逆の方もいます。
■クセ毛のお手入れ法
このようなクセ毛のお手入れですが、まずはシャンプーの後は、髪をしっかり乾かしましょう。
できたらしっとりタイプの流さないトリートメントをつけておくといいと思います。
ブローする場合は、軽く髪を引っ張る感じでクセを伸ばします。細かい毛のついたブラシを使うとよりクセがきれいに伸びます。
ゆるいクセの方は、指で髪をはさんでドライヤーの風をあてます、このときはねる方向と反対の方向に髪を乾かすとおさまりやすくなります。
アイロンでクセを伸ばす場合は、なるべくアイロンの温度を下げて軽く通すようにしてクセを伸ばし、あまりやりすぎないようにしてください。
アイロンはブローよりもダメージを髪に与えやすいので注意が必要です。
クセ毛のなかには、きれいなウエーブやカールが出る場合があります、大きなうねりやカールのクセ毛の方は、
朝に毛先と表面を少し濡らして、ソフトタイプのムースをつけてから、髪を手のひらの中で丸めるようにして弱いドライヤーの風をあてると、パーマをかけたようなカールがでます。
仕上げにヘアクリームをつけるとツヤも出るのでぜひお試しください。
それでもクセが収まらないときは縮毛矯正をおすすめします。